当社は2020年4月に設立30周年を迎えました。1990年に「輸送技術とエレクトロニクスの融合」による新技術の開発を目的に、富士通㈱といすゞ自動車㈱の共同出資で設立されて以来、多くの皆様に支えられてここまで来られたことに深く感謝申し上げます。
設立以来、自動車・輸送業界における制御の高度化や運行支援業務の多様化などの高度なお客様ニーズにこたえるべく、「走る・曲がる・止まる・繋がる」技術をコア・コンピタンスとして(1)ディーゼルエンジン制御、(2)車両制御・テレマティクス、(3)車載音声センシング(4)車載情報システム の各分野で幅広く事業を展開しています。
最近では100年に一度と言われる自動車・輸送業界の大変革のなか、当社では、CASE時代の物流に求められる「安心」「安全」「省力・効率化」ニーズを先取りした多くのソリューションをお客様に提供しています。
世界の排ガス規制に対応したクリーンエンジンを実現するディーゼルエンジン制御ユニット、自動車の「走る・曲がる・止まる」を司りトラック隊列走行の頭脳となる統合車両制御ユニット、世界各国で法制化が進む緊急通報に対応する高性能なeCall対応スピーカ内蔵デジタルアレイマイク、コネクテッド技術を活用して18万台以上の車両情報をリアルタイムに把握しながら最適運行を実現するクラウド型運行支援システム等、最先端の技術を活用したハードウェア・ソフトウェア・サービスをタイムリーにお客様に提供してきました。
一方、お客様のグローバル展開を支える拠点として当社では、タイ、中国及び米国の三か国に拠点を設け、海外においてもお客様に最適なQCDを提供すると同時に、当社事業の基盤を海外にも拡大しています。また、タイのバンコクにソフトウェアデザインセンターを開設し、グローバルなソフトウェア開発体制も整備しています。
私たち株式会社トランストロンは、車両制御ユニットの提供を通じて今後ますます発展する世界の物流を支え、地域・社会の持続的な発展に貢献していきます。また、ネットワーク対応車載情報システムを通して、運送事業者・バス事業者・ドライバー・荷主の皆様の安全で快適な輸送業務の実現に貢献していきます。このため、これまでに蓄積した車両制御ユニットの開発力とIoTやAI・DLに代表されるDX(Digital Transformation)を融合させた新たなイノベーションを創出し続けていきます。
代表取締役社長林 瑞泰