株式会社ロジックスライン様(千葉県)では、従来の富士通デジタコ DTS-C1から、ドライブレコーダー機能を強化した富士通デジタコ DTS-D2Xへの機種リプレースを行いました。 同社代表取締役 沢田氏に、新型デジタコ導入の狙いや活用の様子、新機種のメリットをお伺いしました。
御社は価格ではなく、サービス品質で勝負されているというイメージです。
沢田 当社の輸送品は世界的に注目されるIT製品や、ハイブランドの衣料品などです。 そのため、お客様は価格ではなく、サービス品質で運送事業者を選びます。そのため、尋常ではないプレッシャーが掛かります。
どのようなプレッシャーでしょうか。
沢田 純粋に運んでいるものが高価です。精密部品で一つ一つがデリケートで小さい。1台あたりの貨物の時価は相当なものです。 また、発表前の製品の情報が漏えいすると企業の株価などを左右しかねないため、情報管理には神経を使います。
想像するだけで身震いがします。そういったお客様に対して、どのような対応をされているのでしょう。
沢田 サービス品質を客観的に担保するために、例えば、交通安全対策を保証する「Gマーク」のような様々な認証を受けました。 また、我々のお客様はグローバル企業なので、グローバルな安全規格である「ISO39001」の認証を千葉県で初めて取得しました。 安全規格だけでなく、当社の環境に対する責任と役割を示す「グリーン経営」の認証も受けています。
富士通のクラウド型デジタルタコグラフも活用されていると伺っています。
沢田 はい。これまではドライブレコーダー連動型ではない「DTS-C1」を利用しており、デジタコとドライブレコーダーがバラバラでした。 しかし、新たに導入した「DTS-D2X」はクラウドツールからデジタコ情報だけではなく、ドライブレコーダー動画も見ることが出来ます。 我々は事務所にいながら、トラックの場所、状態、庫内の状況、荷積みの進捗などをリアルタイムで確認することができるようになりました。
もちろん、当社のドライバーの意識は高く、情報漏えいなどは起こり得ませんが、庫内を録画しているということがお客様に対する客観的な担保として大いにアピールとなります。
また、残念ながら避けられない「もらい事故」を一定確率で受けてしまいますが、事務所からすぐに前後の状況を確認することができ、適切な初動対応とスムーズなフォローが可能になります。 例えば、他の車両の位置や、カメラで荷積み状況もわかりますから、どの車両を向かわせればよいかが事務所にいながら判断できます。 結果的に、お客様への影響も最小限に抑えることができるようになりました。
ドライブレコーダーは今やどの車両も搭載していますが、クラウドを通じてリアルタイムに管理できるという点が、御社の高品質なサービスの実現に役立っているわけですね。
沢田 そうした積み重ねの結果、価格ではなく厳しい目でサービスの品質を見抜くお客様にご満足いただいています。
最後に、御社の今後の展望をお聞かせください。
沢田 今は運送業の未来を見据えています。特にドライバー。当社には20代のドライバーが8名在籍していますが、彼らのような若い世代は業界全体の宝です。長い間プライドを持って働いていける環境を作る責任が我々にはあります。
そのためにも、地元成田の観光をアピールするラッピングカーや、地域のごみを拾うごみゼロ運動、交通安全の啓蒙活動を行う安全推進大会などを開催して、地域貢献に取り組んでいます。
ありがとうございました。