株式会社サンエム(兵庫県)は、リサイクル企業としてサステナブルな社会の実現に向けて、エコアクションに真正面から取り組んでいます。同社の取り組みと、富士通デジタコの省エネ効果について、代表取締役社長 谷口氏にお話を伺いました。
御社は主に廃油を扱われるリサイクル企業です。
谷口ガソリンスタンドや自動車整備工場から出る廃油の回収を行っています。 ただ、私たちは回収だけにとどまらず、それを再生重油としてよみがえらせ、兵庫県に数多い、重厚長大産業の大工場の熱源として利用していただいています。
また、自分たちの設備も自分たちの手で行う能力があり、常に万全の処理能力をキープしています。 言ってみれば、原料の仕入れから、製品の生産、販売、メンテナンスまでを自前で行っていることになります。この点が私たちの一番の強みです。
環境保護にも強いこだわりを持っています。
谷口私たちの事業そのものが、エネルギー問題に直接的に貢献していると自負しています。 また、それにとどまらず、エコアクション21を取得したり、植林活動に行ったりと積極的に取り組んでいます。
富士通のデジタコ導入もその一環です。燃費が改善しました。3%、5%の改善は普通で、車両によっては7%ほど良くなっています。 燃費の改善は環境と私たちのビジネス両方にポジティブな効果があるのでうれしいですね。 運転中に急加速やアイドリングなどの注意喚起をしてくれるので、そこがドライバーの意識の変化につながった結果だと考えています。
ほかにも富士通デジタコを導入したメリットは感じますか?
谷口元々アナタコを使っていたんですが、富士通デジタコに変えて日報の作成時間が圧倒的に削れましたね。 アナタコだと一回15分ほどかかるのが、富士通デジタコだと帰庫してすぐにクラウドに情報が飛んで自動作成されますので、ドライバーはすごく楽になったと思います。
それから、お客様へのメリットですね。GPSで自社車両がどこにあるかリアルタイムでわかるので、「いつ着くの?」というご質問にもさっと答えられます。 サービス品質が全然変わると思いますよ。結局装着義務のない白ナンバーにも富士通デジタコを付けています。それくらい気に入っています。
最近はリサイクル事業だけでなく一般貨物運送事業も始められました。
谷口 一つの事業に頼ることのリスクの大きさをヘッジしたいという思いがありました。 ただ、それだけではなく、生まれ育った宍粟市というこの小さな町で、運送事業者不足があった。 若者の働き口も不足している。私たちが運送事業を始めることで地域貢献になるのではないかと。
始めてみると、地域からの応援もあって2年で売上全体の3割を占めるところまで来ました。いずれは半々の割合まで育てたいです。 そうすることで、より一層地域への貢献を深められると思っています。
ありがとうございました。