株式会社トランスウェブ(千葉県)は、ハイグレードな欧州製トラックを全面的に導入したブランド戦略で知られています。 一流ドライバーが多く所属する同社は、ドライバーにとって魅力的な会社となるよう、労務管理マネジメントに取り組んでいます。 今回は、同社代表取締役社長 前沢氏に、富士通デジタコの活用についてお伺いしました。
御社の車庫を拝見すると日本では見かけないハイグレード車両の雄姿に圧倒されます。
前沢 ブランド戦略です。誰にとってもわかりやすい形で我々のサービス品質を訴求したい。そして少し高くても弊社を選んでくれる荷主様とお付き合いをさせていただいています。
また、昨今深刻になっているドライバー不足の中でも、こうした環境を提供することで、一流のドライバーが集まってきてくれ、さらに我々のサービス品質が上がる。そういった循環が出来上がっています。
前沢
一流のドライバーを集めるためには、高級車両だけでは足りません。
我々はドライバーへの待遇のベンチマークを欧州に置いています。欧州では日本と比べ物にならないほど労務管理が厳しく、ドライバーの生活に配慮しています。
我々も欧州に倣って、労働時間をきっちりデジタルで管理しています。今後は我々だけではなく、日本中の運送事業者がそうした配慮をしていかないといけないと思っています。
デジタル化にも積極的なんですね。
前沢 そうですね。その一環で富士通デジタコを導入しました。価格的には少し高かったですが、機能比較した結果、こっちだな、と。労務管理機能がしっかりしてますね。
導入後のメリットはどのような点でしょうか。
前沢
まずは時間管理がきっちり出来るところです。運転時間や休憩時間などが正確に取得できるようになりました。
ドラレコ動画もクラウドから閲覧できるようになって、リアルタイム性が高くなりました。万一の事故の際にもすぐに保険会社さんに見せることができ、解決までの時間短縮にも寄与してくれます。
また、車両の位置がリアルタイムでわかるので、お客様からの問い合わせに回答しやすくて、便利になりましたね。
株式会社タイガーのトラックメイトとの連携をされていると伺いました。
前沢
トラックメイトは配車と請求に使っています。富士通デジタコのデータとトラックメイトのデータをドッキングさせて、一つの運行を作っています。
デジタコの運行データから経費に関わるデータ、例えば乗務員、車輌、ETC、燃料などをトラックメイトに渡して、配車組みをします。
そうすると運行に関わる経費が計算できるので、請求もできる、というわけですね。
最後に、今後の展望を教えてください。
前沢
弊社ではドライバーが気持ちよく運転できる環境づくりに積極的に取り組んでいます。会社としては利益や安全も大事なのですが、従業員やその家族に愛される職場にしたい。
もちろん、荷主様への付加価値にも反映できるようにしていきますよ。
ありがとうございました。